瀬戸田レモン圃場見学
国産レモン日本一の瀬戸田町
現在、国内で流通してる国産レモンは約1万トン、その中の約60%が広島県産です。
そして県内でも最も多く出荷しているのが尾道市瀬戸田町で、生口島と高根島のふたつの島からなる町です。
今回は生口島の南部にあるレモン圃場へと向かいました。
瀬戸田レモンはリスボン種
圃場にはレモンの苗が植えてあるビニールハウスがありました。
広島県産の2大レモンブランドに「瀬戸田」と「大長」があります。
瀬戸田レモンは「リスボン種」に分類されるレモンで、棘があり、生産者はこれにとても苦労をされるそうです。
一方、大長レモンは「ユーレカ種」に分類されています。
これは痛そうですね
瀬戸田レモン、ゼロからの復活
瀬戸田レモンは昭和39年にレモンの「輸入自由化」が始まったときに、ほとんどの木が切られ、甘夏などに接ぎ木されたそうです。
こちらが接ぎ木された写真で、根がぐわっと盛り上がっているのが分かります。
こちらはレモン木としてそのまま育てられ、しゅっと細い木となっています。
昭和50年に、輸入レモンの防カビ材(発がん性を含む)使用にスポットが当たったことから、国産回帰の傾向が強まり、今に至りました。
木から葉っぱを取り、千切るととても芳香で新鮮なレモンの香りがしました。
新芽から植え、大事に育てているものも目にすることが出来ました。これから4~5年かけて成長させていくそうです。
今後は厳しい気象条件のもと、どれだけ生産量を維持できるかが課題となっていくとのことですが、歴史ある瀬戸田レモンのこれからを私達も見守っていきたいと思います。